詩編 142

助けを求める声

詩篇142は、完全に孤独で圧倒された人の助けを求める叫びと絶望の祈りです。詩人は神に心を注ぎ、敵からの救いを懇願し、神の慈悲と忠実に絶対的に依存していることを表現しています。

1われ聲をいだしてヱホバによばはり 聲をいだしてヱホバにこひもとむ

2われはその聖前にわが歎息をそそぎいだし そのみまへにわが患難をあらはす

3わが霊魂わがうちにきえうせんとするときも汝わがみちを識たまへり 人われをとらへんとてわがゆくみちに羂をかくせり

4願くはわがみぎの手に目をそそぎて見たまへ 一人だに我をしるものなし われには避所なくまたわが霊魂をかへりみる人なし

5ヱホバよわれ汝をよばふ 我いへらく汝はわがさけどころ有生の地にてわがうべき分なりと

6ねがはくはわが號呼にみこころをとめたまへ われいたく卑くせられたればなり 我をせむる者より助けいだしたまへ 彼等はわれにまさりて強ければなり

7願くはわがたましひを囹圄よりいだし われに聖名を感謝せしめたまへ なんぢ豊かにわれを待ひたまふべければ 義者われをめぐらん